2-1コンセプトをつくろう!


 コンセプトは繁盛店を作るにあたり、最も重要な項目のひとつです。すでに頭の中に描かれてる事を整理整頓し明確にしてみましょう。コンセプトはお店の「テーマ・ストーリー」です。

 

 「業種は何か/何屋さんか・メニュー」

 「業態は/営業時間・お休み」

 「運営方法/セルフorフルサービス・スタッフ数」

 「メニュー」

 「ターゲット・単価」

 「立地」

 「お店の主張は何か」

 

 頭の中に漠然とあるこれらの項目整理し明確化しましょう。

 コンセプトによって選ぶ立地や不動産物件環境も変わってきます。

 

 テーマストーリーが明確化されると、店作で必要な様々な決め事のイメージが湧きやすくなります。設計デザインするにあたってもこれらの内容がキーポイントになります。当然、これらの内容を設計者も取材してきますのでわかりやすくまとめておくのがベストです。

 

 

 

 では、わかりやすく具体的に実例をあげてみます。

 

 <有名高級中華料理店を退職、独立開業の40代男性A様>

 

 業種:創作中華料理

 業態:昼・夜営業

 運営:フルサービス・A様とアルバイト1~2名又は奥様

 メニュー:昼 お手頃セットメニュー(夜来店に繋がる様なお勧め品)

      夜 高級店の調理を活かしつつ家庭的メニューにアレンジ

        食事とお酒の為の料理を用意

 ターゲット:商店街に勤務・住宅街住人・近隣の病院、学校、企業関係

 単価:夜3000円~

 立地:都内私鉄沿線の商店街(近隣に住宅街・病院・専門学校・寮・企業など)

 物件:15坪 1階

 

A様の素晴らしかったのは、本格中華を家庭的にアレンジし、リーズナブルにそして食事とお酒の両方を楽しんで貰える地域密着型のお店にしたいとのスタイルを明確にされていたことです。  そして、お店のタイトルを「おやじの厨房」と決めておられました。

 アットホームな雰囲気の中ダイナミックな本格中華を自らが厨房に立ち提供するスタイルに「おやじの厨房」はまさにピタッとくるお店の主張でコンセプトです。

 

 なんだそんなことか、、と言われてみればそう思うような事かもしれませんが、ここまで明快に設計者に意図を伝えられる開業者様は意外に少ないものです。

 

 そして、アットホーム・本格中華・男の料理/ダイナミック・地域密着型・少人数スタッフで回せる、、、などのコンセプトから拾い上げたキーワードを基にレイアウトやデザインを進めていきます。

 

 少しかいつまんで少し例を挙げれば以下の様なことです。

 *少人数でまわせるような配置ゾーニングを意識する

 *地域密着型 お一人様や小宴会にも対応可能なレイアウトの工夫をする

 *単純な席数ではなく、来客組数に柔軟に対応可能なレイアウトをする

 *内装デザインもアットホームな中にも本物志向を感じさせる素材を用いる

 

 現在開業から10年程経ています。地元としては少し単価高めではありますが必ず満足感が得られるお店として活躍されています。

 

 

 

<ひとりごと3>

 プロの意見は重要ですが、本来お店はオーナー様のものです。満足いく空間で毎日楽しくお仕事していただける事を設計者も望んでいます。

 その為にはお任せだけではなく、納得いくコミュニケーションが大切です。このコミュニケーションが上手く取れない場合残念な結果に繋がってしまいます。中々設計士さんに意見が言えないと言う開業者様も多い様ですが、良いお店を作るには希望や考え又疑問に思う事を伝える努力や勉強も必要です。又そのような時に寄り添って対応してくれそうな業者か否かで依頼の判断を決めるポイントにもなります。

 

 設計者としても、開業者様のご希望や考えがわからない場合とても不安で判断に悩むものです。プロアドバイスを理解する努力と自身の思いを伝える努力は大切な事です。

 

 打合せを密にすることにより、着工までに少し時間が必要にはなります。しかし沢山の投資をし長く営業することを考えれば後悔しない為にも必要な時間と言えるでしょう。